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いよいよ明日(20日)まで!戸上恭子個展
今日も気持ちの良いお天気ですね!
ただいまcolléで、絶賛開催中の戸上恭子個展(11/15(火)〜20(日)10:00〜17:00※入場無料)。
神戸新聞でも告知していただいたようで、連日大入りが続いているようです。
事実、戸上さん独特の、クールで繊細な筆致で描かれた作品が45点も並んだ本展は、まさに見応えいっぱい!
大人気なのも頷けます。
そんなわけで、残り2日となった戸上さんの、画家としての人となりをお伝えするために、collé Do?に掲載したインタビューを転載します。
憧れの絵画を求めて。
11月15日(火)から20日(日)まで、個展を開かれる戸上恭子さん。子育てがひと段落してから、絵画を学び直された、という戸上さんの絵画人生や創作の秘密を、お聞きしてきました。
作家近影
CD:まずは簡単に画歴を教えていただけますか?
戸上:絵は子どもの頃から好きで、特に習ったわけでもなかったけれど、学校で賞をいただいたりして、得意でした。中学・高校も美術部でしたが、美大には進まなかったんです。
その後、結婚・子育・介護などもあって、絵からは離れていました。
子育てや介護がひと段落して、自分の時間ができたときに、やっぱりもう一度絵をやりたいと思って、いろいろお教室を探したりして、今の天野先生に師事することにいたしました。50歳前後の頃ですね。
それと、美大に入ってみたくて、時を同じくして、大阪芸大の通信に入りました。基本は通信だけれど、スクリーング(学校で授業を受けること)もあって、朝の6時にキャンバスを担いで河内長野まで行ったりしたんですけど、そういうのも全部楽しかったですね。
CD:第二の青春ですね。
戸上:本当にそう。好きな絵の勉強を通じて、年上の人とも年下の人とも友達になれたし。当時の学友とは今でも連絡を取り合っているんですよ。
CD:作品づくりで大切にされていることはなんですか?
戸上:大切にしていると言うか、ずっと考えているのは、自分なりの理想とする絵画に近づきたい、ということです。
色、線、形、構成、すべてに自分なりに憧れている理想があって、それに少しでも近づけたい、と日々追い続けています。
CD:その理想が、戸上さんの作品の特徴である、繊細な筆致や抑制的な色づかいを生んでいるんですね。
戸上:そう、よく「暗い」と言われるんだけど、暗い中にも消え入りそうな微妙な感じを描いてみたいと思っています。それと、新しい画風にも挑戦してみたくて、今回はちょっと抽象画的な絵も出す予定です。
「葡萄」
CD:今回が七度目の個展ということですが、どれぐらいのペースで作品を描かれていますか?
戸上:個展はだいたい2年に一度。毎回40枚近く新作を下ろすので、月に2枚は描いています。
私、夜型なので作品づくりはいつも夜中なんです。家族が寝静まったシーンとした雰囲気の中で集中力が上がるタイプ。だから気づいたら新聞屋さんの音が聞こえる、なんてこともしょっちゅう。でもこの夜中の時間が至福のひとときです。
もちろんね、うまく描けないなとか、失敗ばかりだな、としんどい時もあるんですよ。でも、描きたい思いの方が強い。
絵ってずっと楽しめるんです。一人でも、お友達と一緒でも楽しいし。こうやって個展を開いて見ていただくのも楽しい。昨年から、若い頃習った日本画を思い出して襖絵を描いたり…それも楽しい。
絵のおかげで、先生やお友達に出会えて、こんなにも人生が豊かになった事、本当に感謝しています。