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2016-10-03

金子國義の深淵

いよいよ来週10月9日(日)からスタートする
「金子國義+向井理依子展」。
そこで、colléブログでは、何度かに分けて、
この展覧会の魅力をお伝えしたいと思います。

まず今日は、画家・金子國義について。
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金子は、1936年生まれ。2015年春、逝去。

そのアーティスト人生は、まさに波瀾万丈でした。
1960年代中盤。画家としてデビューする前に、
舞台芸術の世界に飛び込んだ金子は、
1966年、澁澤龍彦が訳していた「O嬢の物語」の
挿絵を手がけることから、
画家人生をスタートしました。

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そのせいもあってか、金子は「画家」という狭い
ジャンルを飛び越えて、
写真、舞台美術、着物デザイン…など、
「アーティスト」として、
さまざまな媒体で活躍しました。

とりわけ、雑誌や小説の挿絵は
金子の主戦場とも言うべき世界で、
中でも「不思議の国のアリス」の挿絵は、
ライフワークとなりました。

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その作品世界は、一貫して
「耽美的」であり、「官能的」。
アリスのように、直接には裸体や性を
描いていない作品でも、
作品の背景から、が匂い立つような
エロティシズムが漂う作風は、
まさに金子の真骨頂です。

colléの前身である都画廊は、
1960年代後半に大阪心斎橋で開業。
当時新進気鋭だった金子の個展を
何度もひらくなど、親交がありました。
画廊の倉庫には、金子の未額装の作品や
写真集、画集、ポスターなどが
たくさん保存されていたのです。

今回の「金子國義+向井理依子展」では、
それら貴重な
写真集、画集、ポスターのデッドストック物も
展示する予定です。
どうぞ、ご期待ください。