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2021-10-12

10月13日から、小柴俊夫ステンドグラス展/奥純江刺繍展

10月だというのに、まだ夏日が続きますが、
秋の展覧会シーズン、いよいよ明日(13日)から本番。

なんと3週連続で展覧会が開かれます。
そのトップバッターが、こちら!

小柴俊夫 ステンドグラス展/奥純江 刺繍展
10/13(水)〜17(日)10:00〜17:00
※初日は13時から

ステンドグラスとフランス刺繍、それぞれの個展を同時開催されるという催しです。
今日のcolléブログでは、ステンドグラス作家の小柴俊夫さんへのインタビューを掲載。
創作の動機や、裏話などをお聞かせいただきました。

工芸的な要素が楽しい

collé:小柴さんは現在73歳。いまはステンドグラスを制作されていますが、それまではどんな創作活動をされていたのでしょう?
小柴:小さい頃から絵を描くことが好きで、中学高校とも美術部でした。美大にも行きたかったけれど、絵では食えないだろうと諦めました。
それから、銅版画に没頭した時期もありました。20代後半から40歳までです。
今のステンドグラスもそうなんですが、単に絵を描くより、工芸的な要素のある方が自分には合っているんだと思います。
でも、絵も銅版画も40歳になったときにやめました。それから60歳まで仕事に打ち込んだんです。還暦を機に、趣味の世界に戻ろうと思い、ステンドグラスのアトリエの門を叩きました。

ケルン大聖堂の衝撃

collé:なぜステンドグラスを?
小柴:ずっと憧れだったんです。若いころに、ヨーロッパをひとり旅していたんですが、そのときドイツのケルン大聖堂を朝一番に見る機会がありました。まばゆい朝の光を通した大聖堂のステンドグラス。いやもう、感激でしたね。
collé:ずっと胸の内に温めていた、その憧れを60歳にして叶える…いいお話ですね。
小柴:芦屋のアトリエで手ほどきを受けて、今年でまる13年。始めるまでに時間はかかりましたが、やって良かった。ステンドグラスは奥が深くて、つくる度に発見がある。毎日が勉強です。

ステンドグラスの魅力

collé:ステンドグラスの工程はどのようなものですか?
小柴:ざっくり言うと、下絵を描いて、色の合うガラスを選んで、切って、張り付けるんですけど、絵も好きだし、モノづくりも好きだから、それぞれの工程が全部楽しいんですね。
私の場合、少し大きな作品になると1年ぐらい時間がかかるんです。ガラスのピースをつくるにも1日10個ぐらいが限界なので。つくりあげた後は、疲労困憊で休まないといけないぐらいですが、しばらく経つとまたつくりたくなる。作品は大きいので置き場所も大変なんですがね(笑)。


向かって左から、奥純江さん、小柴俊夫さん