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2021-10-25

10/26から、上田和美作品展〜布と遊ぶ刺しゅう〜

現在、3週連続展覧会まっただ中のcollé。

いよいよ明日(10/26)から、その最後を飾るこの展覧会が始まります。

上田和美作品展〜布と遊ぶ刺しゅう〜
10/26(火)〜31(日)11:00〜18:00
※最終日は17時まで

今日、その作品の搬入・設営があったのですが、作品を一目見て、スタッフも大興奮!
ちょっと見たことない感じの作品だったのです。

どんな感じかって?
では、少しだけお見せします。

写真では今ひとつ伝わりにくいですが、絵画的な作品世界の中で、布のアップリケと刺しゅうの質感が独特な味わいを生み出していて、とても魅力的なのです。

こんな素敵な作品を、どんな方が生み出したのか、とても興味があったので、設営でお忙しい中でしたが、少しだけお話を聞いてきました。

collé:とても素敵な作品ですが、どのような経緯でこういった作品をつくられるようになったのでしょう?
上田:小さな頃から手仕事が好きで、自己流で作品をつくっていたんですが、自分だけでは限界がある、もっと素敵な作品がつくれるようになりたい、と、30歳ぐらいの頃、刺しゅうの先生について習い始めました。
楽しく続けていましたが、阪神大震災でそれどころではなくなり、一度やめたんです。
しばらくして、刺しゅうの世界に戻れるようになったとき、その頃には自分の目指したい世界が見えてきていたので、そういった世界観に合う先生を探しました。
いろいろ調べていくうちに、「フリー刺しゅう」というものをされている桜井一恵先生にたどり着きました。
先生は千葉にお住まいでしたが、ご連絡を取ると、月に一度は大阪で教室をされているということでしたので、そこに通うことにしたんです。
去年、コロナのこともあって、大阪のお教室をたたまれたので、以来一人で作品づくりを続けています。

collé:写生的なものもあれば、イラストっぽい作品もあるし、表現の幅が広いですね。
上田:お教室をやめたことで、より自由に自分のやりたいことが見えてきたかもしれませんね。
もともと、桜井先生に師事したのも、力を抜いたような、気持ちが和むような刺繍がしたい、と思ったからですし、そこは変わっていませんけれど。


作家近影

collé:今回が初個展ということですが、個展を開こうと思ったきっかけは何ですか?
上田:去年からコロナで、時間だけはあったものですから、これまでにつくりたいなぁと思って温めていたモチーフや、ためていた布を使って、たくさん作品ができました。
そうしたら、やっぱりこの頑張ってつくった作品たちを見ていただきたいなぁと思うようになって、ちょうど去年の今頃、「来年だったらできるかも」と思ってこちらのギャラリーを予約したんです。

インタビューは以上です。
上田さんの読み通り(笑)、ちょうど緊急事態も規制もなくなって、晴れて明日初日を迎える「上田和美作品展」。
とても素敵な展覧会です。ぜひお見逃しなく!