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2019-06-25

稲場信也展、いよいよ最終日!

6月16日にスタートした、「稲場信也展」。
おかげさまで、ご来場されたお客様に大変好評をいただいています。

インスタなどのSNSでの拡散や口コミもしていただき、
お客様にもたくさん来ていただきました。

24日(月)には、作詞家の松本隆先生もご来廊いただきました。

先生、すっかり稲場作品に惚れ込み、お買い上げくださり、
また、ツイッターなどでもご紹介くださいました。

それにしても松本先生ってお洒落です。
まさに、佇まいが絵になります。

おっと、話が逸れました。
そんなわけで、いよいよ最終日を迎える「稲場信也展」
今なら、松本先生のサインも見られます(笑)。

泣いても笑っても、18時までの開催です。
ぜひお見逃しなく!



2019-06-23

稲場信也インタビュー

連日ご紹介している、collé6周年企画、「稲場信也展-Sinya Inaba Exhibition-」。

この展覧会のために、アーティスト稲場信也さんがインタビューに答えてくださいました。
colle do?増刊号に掲載したその特別インタビューを、本日のブログに転載します。

ちょっと長文ですが、「放浪のアーティスト」稲場さんの歴史、
そして創作のバックボーンに迫るインタビュー、ぜひお読みください。

ラテンアメリカに学ぶ

CD:アートを志したきっかけを教えてください。
稲場:大学生の時、米国のウィラメット大学に留学。専攻を選ぶ時、アートも選択できた。絵を学んだ経験はなかったのですが、「他にもそんな人いっぱいいるし、大丈夫だよ」と。なので、軽い気持ちで専攻したのですが、芸術に情熱を燃やす人たちが集まって制作をしている雰囲気が魅力的で、どんどん自分ものめり込んでいきました。
CD:大学卒業後、メキシコやキューバの美術学校に行かれていますね?なぜラテンアメリカの国に?
稲場:留学中、メキシコ人の友人ができて、彼の実家に遊びに行ったりして、メキシコが好きになりました。それで、Instituto Allende(以下IA)というメキシコの美術学校に3年間籍を置きました。IAのあるサンミゲルデアジェンデという田舎町は、世界中からアーティストが集まるコミュニティなんです。
毎週のように、何かしらの展示があったり、オープニングパーティがあって、アーティストが集まる。その雰囲気がたまらなく刺激的で、今でも機会があれば足を運んで、3ヶ月ほど滞在しています。
キューバの美術学校は、IAの夏休みを利用して、短期で行きました。
当時はまだ米国とキューバの国交はなかったですが、メキシコからだと行きやすかったんです。
CD:その次はニューヨークで、大きな出会いがあったそうですね。
稲場:ニューヨークの美術学校で、現代美術のニール・テトコウスキーと出会いました。
ニールは日本に関心があって、金沢を訪れたこともあったそうです。そんな縁もあって、自分のスタジオでアシスタントしないか?と声をかけてくれました。当時彼は国連のプロジェクトで、世界中の国から土を集めて、ひとつの作品をつくるという仕事を引き受けていました。とても素晴らしい現場を目の当たりにすることができたし、彼の仕事に打ち込む姿からもさまざまなことを教えてもらいました。

テトコウスキーと国連プロジェクトの作品

イタリアでの出会い

CD:その次はイタリアですね。そこでも凄い出会いがあったとか?
稲場:ニューヨークで、イタリアのデルータ焼きを見て、独特のカタチに興味を持ちました。ぜひ見てみたい、と夏休みに1週間の予定で渡航。イタリアの夏は暑くて、ジェラート屋で涼んでいると、一人の中年イタリア人が「日本人か?なぜこんな所にいる?」と声をかけてくれた。
「デルータ焼きを見に来た」と答えると、「俺は工房を持ってる、ぜひ見に来い」と誘ってくれました。
工房に行くと、そこには何とマドンナが若き日のレディガガを連れて、作陶をしていました。聞くと、僕に声をかけてくれたマウロとマドンナが友達で、彼女はオフになると、リフレッシュのために来ていたそうです。せっかくなので、一緒に作陶しながら少しお話しもしました。マドンナは中南米のアートにも詳しくて「〇〇の作品を知ってるか?」など、結構話も弾みました。
デルータでは、さらに面白い出会いがありました。ある洋服屋に行くと、絵が飾ってあって、それをじっと見ていたらまた中年イタリア人が「君は絵が好きなのかい?」と声をかけてくれて、そこから色いろ話をしていると、「近所に有名な画家がいるけど、会ってみるか?」と。
彼が電話をかけると、その画家という人が車で迎えに来てくれたんですが、それがフランコ・ベナンティという、イタリアでは勲章をもらうような国民的画家でした。話をしているうちに意気投合し、結局彼のアトリエで1年間学ばせてもらうことになりました。

絵画制作をするベナンティ

創作の秘密

稲場:その後、ロンドンで1年ぐらい制作をしながら、いろんな国に旅をしたりしていましたが、2006年に金沢に戻ってアトリエを開きました。
CD:日本を離れて15〜6年ぶりぐらいですね。長い海外生活の中で、創作への影響というのは、どのように感じてらっしゃいますか?
稲場:あるのは間違いないのですが、具体的に言葉にはできないですね。
敢えて言うならば、風土の違いは表現に出ると思います。メキシコの太陽が生む陰影と、イタリアの陽射しが映す色彩、金沢の光が包む風景、記憶の中にあるそれぞれの映像は、作品の中にも自然に現れていると思います。
CD:絵画、版画、陶芸、掛軸…時期ごとに画材を変えたり、技法を変えたり、本当に作品の幅が多岐に渡っていますが、どういう狙いがあるのでしょう?
稲場:狙いがあるというよりは、気のむくままに、その時興味を持った画材やテーマに取り組んでいます。一つのことを続けると、どうしても似た感じになってしまって、つまらなくなってしまう。だから一つのシリーズで20作ぐらいつくったら、パッと違うことを始めます。
CD:気のむくまま…とは言っても、次つぎと新しいことに挑むのは、言葉ほど簡単ではないと思います。きっと多彩なバックボーンが、多様な表現の源なのでしょうね。本日はありがとうございました。



2019-06-22

6周年&稲場信也展記念パーティありがとうございました。

colléの6周年と、稲場信也展の記念パーティ、
昨夜(21日)無事開催されました。


おや、見え方が全然パーティらしくない(笑)

フードは、colléからの感謝のしるしで、フリーです。

久しぶりに、オーナー謹製スパニッシュオムレツも登場です。

予告通り、朝日ヶ丘町のワインインポーター&バー、
La Goulue(ラ・グリュー)の西馬さんも、
レアなワインをたんと抱えて登場してくれました。

colléで毎月フラワーレッスンを開いてくれている
「アヴィニョンのりゅう」さんからお祝いのケーキもいただきました!

もちろん、colléのご近所「ma biche」さんの特製です!

カラーアナリストで、colléでも何度かセミナーを開いてくれた
「WABカラースクール」横尾佐和子さんから、6周年のお祝いのお花もいただきました。

お花と言えば、稲場信也展にとても素敵なお花が届いています。

残念ながら時期が違うため、
赤いスイートピーは入っていません(笑)。

たくさんの皆さんに、お祝いしていただいた6周年と、稲場信也展。
この週末も18時まで、開催しています。
ぜひお見逃しなく!



2019-06-18

稲場信也、その魅力と影響。

colléでただいま絶賛開催中の稲場信也展。
このブログでも連日その関連情報をお伝えしていますが、
本日は、アーティスト稲場信也が、誰にどのように認められているか、という
いわば周辺からの評価をお知らせしたいと思います。


まずは地元金沢にて。
東の次郎、西の弥助と称される、日本でも最高峰の寿司店「小松弥助」さん。
御年88歳にして、現役の寿司職人でもある森田一夫さんも、
稲場さんのファンということで、店内にその作品を飾られています。

次に東京。
稲場さんは、過去何度か東京で個展を開かれていますが、
2012年には、熊谷守一美術館で大規模な個展を開催。
この時は、山本治美さんという猫の焼き物で有名な
アーティストの方が稲場作品に惚れ込み、
開催の一切を取り仕切られたそうです。
また同じ年に、青山のサロン・ド・フルールでも個展。
そして2017年には銀座の兜屋画廊さんで個展を開かれています。

そして世界。
稲場さんは、これまでにパリとオーストラリアのメルボルンでも個展を開かれています。
メルボルンの時は、日本人でアボリジニ(オーストラリアの先住民族)アートの研究家の方が、
稲場作品とアボリジニアートに通じるものがあると絶賛され、
オーストラリアでの個展開催に尽力されたそうです。

それから、これは現物が手に入らなかったのですが(と言うか見た事もない)、某クレジットカード会社の上級カード会員限定の会報誌「デパーチャー」で、特集されたこともあったそうです。
ちなみに、その時に稲場さんの作品のキュレーションは、
伝説のキュレーター原田マハさん。
その時以来、有名企業のオーナー社長たちが、
ふらっと金沢に現れ、作品を大人買いされていかれるんだとか。
私たち庶民にはちょっと良くわからない世界ですが、
アートにパトロンがつきものなのは、
古代から変わらない、文化なのかもしれません。

さて、初日に金沢から来芦され、昨日まで在廊してくださった稲場さん。

ビジュアル通りおおらかな性格で、「自分が自分が」と前に出るタイプのアーティストでは全然ないので、
この記事にまとめたように、本当にいろんな人に見出され、支えられて、これまでの成功を収めて来られたのだと思います。

ちなみに、colléでの個展の次の予定は、7月6日からの横浜の爾麗美術での個展ということで、まさに今多忙を極める作家さんなのです。

そんなノリに乗った稲場さんの作品、約70点が見られるcollé6周年記念「稲場信也展」。

26日まで、毎日11時から18時までの開催です。
ぜひお見逃し無く!



2019-06-17

21日(金)記念パーティ開きます。

ただ今colléでは、稲場信也展を絶賛開催中!
まだ始まったばかりですが、おかげさまでご来場の方から大好評をいただいています。

さて、この稲場信也展のお披露目と、colleの6周年のお祝いとして、
記念パーティを開催します。

稲場信也展&collé6周年記念パーティ
6月21日(金)19:00〜

参加費は無料ですが、ドリンクはchaya barから買っていただくシステム。
フードは、乾き物などおつまみ程度の物をcolléから提供します。
ただし、オールスタンディングですので、ご了承お願いします。

稲場信也さんの作品を見ながら、軽くつまんで飲んで語らいましょう。

ちなみに、フランスではこうしたギャラリーなどが開く
オープニングパーティのことをベルニサージュと言いますが、
調べると、ベルニとは油絵の保存のために塗るワニスのことで、
フランスでは昔、展覧会が一般公開される前日に、
作品にワニスを塗る習慣があったそうです。
そこで、一般公開前日のご招待パーティのことを
ベルニサージュと呼んだそうです(だから、木曜日に
開かれることが多いのですね)。

と言うわけで、一般公開後ではありますが、
ベルニサージュ的なプチパーティですので、気軽にお越しくださいね。



2019-06-16

本日(16日)より、稲場信也展

いよいよ、本日(16日)より、colléの6周年記念企画「稲場信也展」がスタートします。

稲場信也展 – Sinya Inaba Exhibition
6/16(日)〜26(水)11:00〜18:00
※入場無料

先日もお伝えしたように、
稲場さんは、放浪のアーティストとして知られた方。

実は今日の初日も、「本人が来るかもしれない」という情報はあったものの、「気まぐれな方なので、本当に来るかはちょっと…」ということで、告知もできなかったのですが、本日朝11時、無事いらっしゃいました(笑)。

アーティスト特有の「気難しい方かも…」という心配に反して、実際はとても気さくで写真やインタビューにも気軽に応じてくださいました。
とは言え、ご多忙な方なので、在廊は本日限り。

放浪のアーティストに会いたい方はぜひ、本日18時までにcolléにお越しください。



2019-06-14

放浪のアーティスト・稲場信也展、もうすぐ。

関西もいよいよ梅雨入り。
雨の6月はしかし、colléの誕生月でもあります。

そこで周年企画として、著名アーティストの個展を開きます。

稲場信也展 – Sinya Inaba Exhibition
6/16(日)〜26(水)11:00〜18:00
※入場無料

金沢出身のアーティスト・稲場信也さんの関西初個展です。

稲場さんは世界を旅する、放浪のアーティスト。
メキシコやキューバ、パラグアイなど、日本人にはあまり馴染みのない
ラテンアメリカ諸国での美術学校留学経験があるなど、
世界のさまざまな美術理論・技術を学んでこられました。

また世界中のアーティストとも交流を深め、
特に現代美術の大家であるニール・テトコウスキー氏と、
イタリアの国民的画家フランコ・ベナンティ氏との関わりは深く、稲場さんにとって師と仰ぐ存在だそうです。

さまざまなアートシーンの中に飛び込み、自らの創作を練り上げていった稲場信也さん。その足跡を、絵画・版画・陶器など約70点の作品で俯瞰する、今回の個展。

世界を放浪するアーティストが、旅の道程で見てきた風景を、是非ご覧ください。



2019-06-01

【満員御礼】ヴェロニカ・ハリム×向井理依子ワークショップ

梅雨も間近の5月31日。

今大人気の二人の先生がコラボした、夢のワークショップがcolléで開かれました。


こちらが、その人気の先生お二人。

インドネシア・ジャカルタ在住のデザイナー&カリグラファー、
ヴェロニカ・ハリムさんと、
芦屋在住のフランス額装家、向井理依子さんです。

理依子先生は、colléではすっかりお馴染みで、
本ブログでも、もう何度もご紹介させてもらっているので、
今回はヴェロニカ先生のご紹介を。

ヴェロニカさんは、カリグラフィーという昔ながらの装飾技法を、
現代のライフスタイルの中にマッチするよう洗練させた、
モダンカリグラフィーの旗手。
シャネルやBMW、グッチなどの一流ブランドからも依頼を受ける、
世界的なカリグラファーです。

日本でも2010年代後半から、雑誌やテレビで取り上げられ
大人気となり、来日の度に行われるワークショップは、
毎回大入り満員。

今回も4時間半と言うかなりハードな内容にも関わらず、
チケットは瞬殺だったそうです。


ワークショップ前に、ヴェロニカ先生のテーブルをパチリ。
置いてある物が、いちいち素敵なんです。

ヴェロニカ先生の作品たち。人気が出るのも頷けます。

参加者の方からも「ヴェロニカ先生はとても優しくて、
アドバイスするにも、すごく気を使ってくださるのが分かる」と、
そのお人柄を大絶賛。

また日本にお越しの際は、ぜひcolléでレッスンをして欲しいですね〜。